前回、「自己イメージを変えられれば自信がみなぎってくる」そんな話をしたと思います。
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今回はその科学的根拠を含め、あなたがオシャレに気を使うことで引き起こる相手に与えるその効果までをお話していきたいと思います。
自己イメージを変えられると自信が湧く科学的根拠
社会的比較理論
社会的比較理論はアメリカの社会心理学者、 レオン・フェスティンガーによって提唱された理論です。
簡単に言うと、
『人間は他の人と自分を比べることによって、自分の立ち位置を決定する』
ということです。
例えば、あなたがとあるプレゼン会場に参加したとします。大手企業へのプレゼンをする会場に何社かが集まり、これからプレゼンです。
そのプレゼンの参加者が、見るからにダサい服装・根暗っぽい雰囲気をしている。
いかにも能力のなさそうな見た目をしているとします。
そのような他の参加者を目の当たりにしたら、
『このプレゼン、勝ったわ(笑)』
と思いませんか?
少なくとも『コイツらすごそう・・・』とは思わないですよね。
これが、社会的比較理論です。
つまり自分の立ち位置、例えば、
仕事はできる方か、出来ない方か
カッコいい方か、カッコよくない方か
コミュ力はある方か、ない方か
自己評価は、その周りにいる人と(とりわけ見た目で)比べて判断しているという事です。
ちなみに先ほどの話に近い別の実験も、アメリカの心理学者であるスティーブン・モースとケネス・ガーゲンによって実際に行われています。
そこでは、
『初対面における他人の外見は、自分の評価にかなり影響する』
という事を明らかにしました。
さて、ではこれを『お洒落。身嗜み』に置き換えて考えてみましょう。
あなたが周りの人達よりもオシャレになれば、当然あなたの外見レベルは周りの人より高くなります。
『自分は周りよりもオシャレだ』
そう、少しでも思えたならもうあなたの勝ちです。
社会的比較理論によって、あなたは周りよりも『オシャレ・イケてる』という優位な立場に立っている(と思っている)わけですね。
これこそが、あなたに自信が生まれた瞬間です。この自信があなたをよりカッコよく見せ、より魅力的はふるまいを堂々とするためのパワーの源になります。
自信を持てたからといって、コミュニケーション能力が上がることになるのか?
オシャレをした人は『外交的』だと認識される
オシャレでさわやかな雰囲気の男性。好印象な男性をイメージしてください。
スタイリッシュなロングコートを羽織っている。髪型は若手イケメン俳優のような、少し動きのある髪。笑顔が素敵な男性です。
イメージしましたか?
その人物像をじっくりと脳内に浮かびあげてください。できましたか?
では質問です。
その男性は引っ込み思案で内向的でしょうか?
もしくは、
みんなに人気でコミュ力のある外交的な男性でしょうか?
おそらく答えは後者でしょう。
コミュニケーションが上手そうで、人気者で外交的な男性をあなたは今イメージしていたはずです。
(そうでなかったら少し変わり者かもしれません。笑)
これこそが、外見が私たちに与える力・相手に与える力です。
ハロー効果
その外見が私たちに与える力を、心理学的に言うと、
『ハロー効果』
と呼ばれるものの一種です。
ハローとは『Halo』と書き、日本語で『後光』の事を意味します。簡単に言うと、
『何かひとつ、目立ったよい特徴がある場合、その他の能力も高いと錯覚してしまう現象』の事です。
例えばあなたの部署に新人が入ってきたとします。そしてその新人を取引先に紹介するために外回りを一緒にしています。
その時、突然、道でイタリア人が寄ってきました。そのイタリア人がものすごい速さのイタリア語で、質問してきてあなたは困っています。
そこに横にいた新人が、さも当然かのようにそのイタリア人とペラペラ会話を始めたら、、
『こいつやべーな』
って思いますよね?
その新人は一体どんな人でしょうか。
多分仕事できるんだろうなぁ
どうせ学歴もいいんだろうな
という事は家はお金持ちなんじゃないか
料理とかもバリバリできそうだな
ぼくならこんなイメージを一瞬のうちに作り上げてしまうかもしれません。
しかし、冷静になって考えてみてください。その新人くんがやったことは、『ただイタリア語で会話しただけ』なのです。
昔、家庭の事情でイタリアに住んでいたから、イタリア語になじみがあっただけの可能性も高いです。それなのに私たちは、『イタリア語で会話していた』という部分だけを見て、
『コイツはデキるに違いないぜ』
と判断してしまうんですよね。
これがハロー効果です。
オシャレにおけるハロー効果は?
これが、外見とコミュニケーション能力の強く関係する理由の一つです。
あなたがイケメンの場合。もしくはオシャレな雰囲気がある場合、このハロー効果によってあなたは初対面で常に、
『たぶん外交的な人なんだろうな』
というイメージを毎回持たれることになります。
あなたの本性を知っている気が知れた友達などは別かもしれませんが、多くの人があなたの事を『外交的でコミュ力のありそうな人』とイメージしている状態になります。
これによって、当然ですが、相手はそのつもりで話してきます。それはそうですよね?あなたがあなたのイメージを外見で伝えたのですから。
そういう場面が多くなると人は
『自分は外交的な人間なのではないか?』
と思い込むようになっていきます。
これだけ聞くと『言い過ぎじゃね?(笑)』と感じるかもしれません。しかし、例えばあなたが毎日のように誰かから
『お前ってええ声してるよな』
と言われ続けたらどうでしょう?(笑)
『自分ってもしかしたら良い声してるのかな?』
と思わざるを得ないですよね?そうなんだ、俺ってと思うようになりませんか?
それと同じで、オシャレをすることによって
『自分って意外と外交的なんだ』
と思い込むようになっていきます。
しかし、この段階ではまだ『思い込み』にすぎず、別にコミュニケーション能力が実際に上がっているわけではありません。(厳密には自信を持っている分、今までより少しは上がっています。)大事なのはここからです。
コミュニケーションの回数が必然的に増える
あなたがもし内向的だとしたら、おそらく外交的で会話のうまい人には、少しくらい憧れの気持ちがあるはずです。先ほどのように、
『俺って結構外交的なんじゃね?』
と思い込むようになると、必然的にドンドン会話をしにいくようになります。そしてどんどん周りからコミュニケーションをモテめられてくるようになります。当然そんな自分に段々と近づいていくわけですから、自分のモチベーションとしては十分です。
しかし、残念ながら厳密には内向的な人は結局のところ内向的です。実際に外交的になることはできません。僕もコミュニケーションは得意ですが、根っこは自分では内向的な部分が多いと思っています。ただし、これによって必然的にシチュエーションは増えますし、慣れてくるのです。
コミュニケーションは場数勝負なので、この積極的に会話するようになるというのが、一番のポイントになり、コミュニケーション能力がアップする理由も頷けたのでは無いでしょうか。
まとめ
人はお洒落を。身だしなみを整えることで、自分に自信がつくようになり、そしてその自信は自身の外見から周りに伝わります。
その伝わりが、あなたの周りの評価だったり・イメージになったりするわけです。そしてその評価やイメージから周りのあなたへの接し方が生まれてきます。
ですので、身だしなみやお洒落を軽視してしまうと、そのイメージがあなたのイメージになってしまい、折角のあなたの本来持っているイメージがちゃんと伝わらない可能性があります。
ぜひ、注意してください!
次回は衝撃的なデータと何をするべきなのか?をお話します!
by hide
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